はなちゃんママ、日々のあれこれ

5歳、2歳、0歳の子供がいるママのブログです。大阪生まれの大阪育ち。日々感じたことを綴る。

上橋菜穂子さんの精霊の守り人


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精霊の守り人、この前の土曜日に終わってさみしくなりました。綾瀬はるかさん、素敵でしたね。


文庫本読んでみました。
小学生や中学生の時は、こんな物語大好きだったなぁと思い出しました。
小説を読みながら、人のさまざまな感情を学べるものです。我が子にはいろんな本を読んで欲しいなと思います。

 

子供が読んでも面白いだろうけど、大人になっていろんな経験をしたからこそ、登場人物たちの感情に共感できます。

 

精霊の守り人大河ドラマを見て感じたこと。

選ぶことのできない自分の境遇をいかに生き抜くか。

 何かを選択できるとしたら、それは本当に幸せなことなのだと思う。

 

日本では当たり前のように、今日は何食べようかなって考えるけど、世界では3食ご飯を食べられない人の方が多い。

何を食べたいか選択できない人がいるなんて普段は考えもしない。

 

選択肢が多いことで悩みが増えることもあるが、それは本当に幸せな悩みであると思う。

 

 

本を読んで印象に残った部分。

バルサがジグロに命を救われ育てられてきたが、別れを切り出した時の回想場面。P.246

 

「十六のときジグロに別れようっていったんだ。わたしはもう、自分の身は自分で守れる。追手に負けて死んだら死んだで、それがわたしの人生だって。もうジグロには充分たすけてもらった。もういいから、他人にもどって、どうか自分の一生を生きてくれって、ね」

 

「いいかげんに、人生を勘定するのは、やめようぜ、っていわれたよ。不幸がいくら、幸福がいくらあった。あのとき、どえらい借金をおれにしちまった。······そんなふうに考えるはやめようぜ。金勘定するように、過ぎてきた日々を勘定したらむなしいだけだ。おれは、おまえとこうして暮らしてるのが、きらいじゃない。それだけなんだ、ってね」

 

 

過ぎた日々を勘定したらむなしい。

ただ一緒にいたいだけ。

 

今の自分の心を大切にして生きたジグロだったのだなと思います。

 

この本の中で、ジグロのことはあまり書かれていないので、次の闇の守り人が楽しみです。